新年度スタートですね。米国のイラン攻撃の影響が日に日に増し、物価高騰の嵐はやむことがなく、一寸先は闇のようになっています。そのような中、神頼みというわけではないですが…
先日の三連休に、伏見稲荷大社へ社長とお参りしてきました。伏見稲荷といえば、言わずと知れた商売繁盛の神様。昔は毎年お正月にお参りしていましたが、10年以上ぶり。カラフルな着物を着た外国人観光客が多く、活気のある観光地になっていました。ここは実に多くの神様が集合されていますが、我々はいつも玉姫大神にお参りします。今回も鳥居を奉納しました。

鳥居に名前・参拝日等書いてもらいお供えするものだと思っていましたが、最近は海外観光客の方々は記念に鳥居を持って帰るそうです(笑)引いたおみくじは結んで願いを叶えるものですが、それを持って帰るようなものですかね^^面白い!
京都といえば祇園、祇園といえば南座。南座といえば…
映画「国宝」が空前の大ヒットとなり、日本アカデミー賞で10冠を達成しました。皆様も観に行かれましたでしょうか?私は映画は公開2日目に見、伏見稲荷参拝後、南座で歌舞伎「曽根崎心中」を観てまいりました。

この世の名残り 夜も名残り
死ににゆく身をたとうれば
あだしが原の道の霜
一足ずつに消えてゆく
夢の夢こそ あわれなれ
天満屋お初:尾上右近丈、平野屋徳兵衛:中村壱太郎丈の松プログラムを鑑賞。主役の男女キャストが入替わる試みも面白かったです(実は、もう1組の役も入替わりがありました)。曽根崎心中といえば、「死ぬる覚悟が聞きたい」とお初が縁の下に隠した徳兵衛に足で覚悟を問うシーン、女方が素足を見せるという従来の歌舞伎にはなかった演技が鮮烈です。また、お初が徳兵衛の手を取って花道を引っ込む演出も非常に印象的です。これは1953年(近松門左衛門生誕300年)の復活上演の初日に突如そうなり、男性をリードする新時代の女性像として人気を博し、型として定着したということを初めて知りました。当時は終戦から8年が経過、当社創立の1年前にあたりますが、時代に勢いがあったといいますか、今が当時に比べさほど進んでいないといいますか…
そして「恋の手本となりにけり」と幕が閉じます。
公演後は対談もあり、映画「国宝」を観て歌舞伎に来てくれた方はいますか?という問いかけもあり、実に多くの方が手を挙げていました。個人的に感じた映画との一番の差は、その道のプロならではの”品”です。たしかに映画の場合は、一人でも多くの人に映画館まで足を運んでもらえるよう、強い印象に残るSNSのショート動画等で映える映像が必要ですが、劇場では全魂を込めつつも、ある意味、どこまで抑えることもできるか。
必要なことを相手に伝える、これは仕事においても本来できて当たり前(できなければ困る)のことですが、余計なことを言わない・相手にも考えさせる余地を与えるということに、”品性”が感じられるのではと思います。近年SNSが蔓延しすぎ、言ったもの勝ち・恥も外聞もなく何から何まで出したもの勝ちという風潮が強くなっているのではないでしょうか。黙っていても損にはならない・かつての日本の美徳であったものが消え失せてしまう、また、それにより自分で考え判断することなく安易にのっかってしまう。人との会話でも感じたことはないでしょうか?途中まで良い気分で話をしていたのに、余計なことを言ってしまったり、言われたりしたことで、がっかりし台無しになった経験。吐いた唾は飲めません。
本物とは何か、場当たり的にならず、日ごろから己の頭で考え行動する・鍛錬することの大切さを、仕事とはまた違った形で、自分が最近感じていることを具現化してくれている公演でした。
それでは今月もよろしくお願いいたします^^季節の変わり目ですので、体調管理を万全に☆
2026年4月1日